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■2008年7月26・27日
■シルクロード舞踏館(横浜・中華街)
■作・演出 小澤 公
■出演
小澤 公/鈴木和也/三橋奈那
柳田一伸(劇団かに座)/琳子
■照明 有岡幸子
■音響 山本将人
■制作 田中祐介 他 |
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ごあいさつ
このたびは、D.M.C.第7回公演「クロスワード」にご来場いただき、誠にありがとうございます。D.M.C.としては、前回第6回公演「鈴の音」以来4年ぶりの公演になります。また、旗揚げから今年でちょうど10年になりました。あっという間の10年でしたが、これで私の場合は今までの人生の1/3はD.M.C.と過ごしてきたことになります。そう思うと、嬉しいような切ないような…。
公演に先立って、皆様にまずお詫びがございます。 当初、この第7回公演は昨年11月に上演予定でしたが、諸般の事情により公演が延期となりましたことをお詫びいたします。理由の一つには、メンバーの仕事が悪いことに急遽ブッキングしてしまったためですが、当初ぎりぎりまで書き直して何とか、と考えていました。ですが「やるからにはキャスト全員で」という結論に至り、大変申し訳ないのですが延期させていただいた次第であります。 これにより、シルクロード舞踏館様はじめ、各関係の皆様には多大なるご迷惑をお掛けしたこと、深くお詫びいたします。
さて、この4年間に様々なことがありました。メンバーは全員社会人になり、会社ではある程度の仕事を任される年齢になり、家庭を持ち、子供もいて…という環境の変化の中で、果たして今までと同じ流れで舞台を続けられるのか、という現実との壁にぶつかったのです。 その中では、劇団そのものを続けるかどうか、という議論もありました。続けるか、畳むか…もしかしたら、学生時代に立ち上げた劇団が必ず通る道なのかもしれません。かくいう自分は、一時は畳む派だったりしたわけです。 ですが、D.M.C.は続けることを選びました。 これは仕事や家庭をある程度犠牲にすることを意味します。どちらも両立できればいいのでしょうが、稽古に出る=仕事を空ける、家庭から離れるわけですし、逆に仕事や家庭を優先すれば、稽古は進まなくなります。 それでも、続けていくことが必要なんじゃないか、という結論に至ったのです。 社会人だからできなくなる、と考えるのではなく、社会人だからできるものを、というスタンスでやっていくことにしました。ですので、このクロスワードの稽古も突発的な仕事が入って中止とか、子供の具合が悪いのでお休みとか、そういうこともあったのですが、それでも焦らず自分たちのペースで進めてきました。 そして、本日。上演できる運びとなりました。この4年間の鬱憤やら、舞台に対する思いやら、いろんなものが詰まった舞台に仕上がりました。 最後の稽古を終えて、スッキリした気持ちで初日を迎えられる舞台というのは、初めてだったりします。最後の通し稽古を終えると何故か気持ちが切れてしまったり、最後まで固まらず不安を抱えたまま本番に突入、のどちらかだと思っていたのですが、不思議と今回はスッキリした気持ちで初日を迎えています。
◇
さて、今回のストーリー。実はD.M.C.10年の歴史の中で初めて、短編集を作りました。これもまたいろいろ理由はありますが、今回はD.M.C.の原点でもある「楽しんでやること」をテーマに作りました。
本日はご来場ありがとうございました。ごゆっくりお楽しみくださいませ。
2008年7月26日 D.M.C. 小澤 公
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